おもちゃで得られるもの

Contents

おもちゃを適した遊びで見えてくるもの

積み木遊び

積み木は並べたり積み上げたりする遊びからはじまります。
さらに、子どもの自由な空想力や想像力と結びついて物語のある遊びへと発展していけるように、
決まった場所にコーナーを作り、色々な構成玩具と組み合わせられるように素材を少しずつ増やすと良いです。
一日で終わらない継続的な遊びを体験することは子どもの集中力、意欲を育てます。

乳児用玩具

小さな子どもでも、自分で手に取ることができる場所におもちゃを置いてあげましょう。
見えるものは何でも触ってみたい、という好奇心を刺激して自主性の芽が育ちます。
動くものを目で追う、指先で触れる、握る、つまむ、押す、引っ張るなどの手の機能の発達を促しながら、身体の機能を育てバランス感覚を養うことがこの時期の子どもにとって大切な体験となります。

人形あそび

子どもは大人の真似をするのが大好きです。自分がしてもらったのと同じように人形のお世話をしたいのです。
そのためにも人形は、子どもがお世話(抱いたり、おんぶしたり、寝かせたり、乳母車に乗せておでかけしたり)をしやすい適度な重さと大きさ、自然な表情のものを選ぶことが大切です。人形遊びは子どもの心を育て、情緒を安定させますが、このことは心身の発達に欠かせません。

お世話人形

人形選びの上で大切なことのひとつは「自然な表情をしている」ことです。
子どもは自分がお世話をしてもらったように人形のお世話をして遊ぶことで、大人の模倣をしながら、家族の役割についての理解をしていきます。
「本物のあかちゃんらしい」ことが子どもに親近感をもたせます。
人形には必ず「名前」を考えてあげてください。名前をよぶことで、人形が「ある」部屋から「いる」部屋にかわり、優しい心が育ちます。

ごっこあそび

ごっこあそびは、室内遊びの中心的な遊びです。自分以外の人になったり(役割)、さまざまな職業を模倣・再現したり(社会性)、色々な道具を使って本当にやっているようにふるまったり(見立て)して遊びます。遊びの中で想像力や言葉を使い仲間と関わりながら集団で遊ぶ体験をします。

手を使う・つなぐ・構成する

手の発達と脳の発達は強く結びついていると脳科学で証明されています。
手を使いながら考え、様々な部品・素材を組み合わせて立体的な構成物をつくっていくこれらの玩具は2次元から3次元の世界への広がりを体験させてくれます。ものをつくりだす喜びと集中力も高まります。

描く・創る・編む

造形あそびは、室内遊びの中で特に子どもの完成や美的感覚を高めます。そのためにも品質のよい素材を子供のために用意してあげることが大切です。手先の器用さばかりを求めるのではなく、色や素材に親しむことを楽しく体験させてあげてください。子どもは大人が思う以上にすばらしい芸術作品を生み出します。

ゲーム

テーブルゲームやカードゲームは、楽しみながら集中力、観察力、判断力や数量・形の認識、ルールを理解したり守る力など子どもの発達にとって必要な多くの要素を体験させてくれます。
勝ち負けが実力で決まるもの、偶然できまるものがありますので、色々なジャンルのゲームを用意しておくことで、勝ち負けがかたよらないよう工夫しましょう。幅広い年齢で遊べるゲームが多いので、異年齢クラスや家庭はもちろん、大人同士でも楽しめるものがあります。

ゲームを通して、ルールを守ることが大切であることを楽しく学びながら体験できます。
勝って嬉しい、負けてくやしいという気持ちは子どもの心の力になりますので大人も本気で向き合いましょう。
また仲間とのコミュニケーションを通してお互いを認め合うことが社会性を育てます。

ゲームは2歳半くらいから楽しめるものがあります。